全世界株式でおすすめのインデックスファンド
インデックスファンドとは、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)といった指数(インデックス)に連動した投資成績を目指す金融商品のことです。
インデックスファンドが連動させる指数をベンチマークといいます。インデックスファンドには、株価指数のほか、債券や不動産(REIT)などさまざまなものをベンチマークとした商品があります。
そもそもインデックスファンドとは何か詳しく知りたい方は「インデックスファンドとは何かわかりやすく解説!意味や運用メリットは?」をぜひ参考にしてください。
https://hedgefund-direct.net/column-test/indexfund/
また、数あるインデックスファンドの中でも「全世界株式」と呼ばれる商品は、全世界の株式の値動きに連動させることを目指した投資信託です。まずは、全世界株式インデックスファンドでおすすめのものを紹介します。
なお、今回紹介するインデックスファンドの基準価格や純資産額、信託報酬は、2021年1月9日時点の数値です。数値はSBI証券のデータを参考にしています。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
項目 | 内容 |
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基準価額 | 13,142円 |
純資産 | 853億5,800万円 |
信託報酬(税込) | 0.1144% |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は、先進国・新興国の株式に投資し、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込、円換算ベース)」に連動する成績を目指した運用を行うインデックスファンドです。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスは、国内外においてグローバル投資のベンチマークとして有名です。対象国は70カ国、大型株と中型株で構成され、各国市場の時価総額上位85%をカバーするインデックスです。
純資産も今回紹介するファンドの中で最も大きく、全世界株式のインデックスファンドを代表するオーソドックスな商品と言えるでしょう。
SBI全世界株式インデックス・ファンド
項目 | 内容 |
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基準価額 | 12,598円 |
純資産 | 139億3,900万円 |
信託報酬(税込) | 0.1102% |
運用会社 | SBIアセットマネジメント |
SBI全世界株式インデックス・ファンドは、全世界の株式市場の動きを捉えることを目指して、「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」をベンチマークとして運用する投資信託です。
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスは、新興国を含む世界約7,400銘柄で構成される株価指数で、中型株・小型株も含んでいることが特徴です。
全世界の株式市場の時価総額の約98%をカバーしているとされ、上位銘柄が占める割合も低いため、小型株を含む広範な銘柄に分散投資する効果が期待できます。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド
項目 | 内容 |
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基準価額 | 12,957円 |
純資産 | 670億2,100万円 |
信託報酬(税込) | 0.212% |
運用会社 | 楽天投信投資顧問 |
楽天・全世界株式インデックス・ファンドは、全世界の株式市場の動きを捉えることを目指して、「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指した運用するインデックスファンドです。
SBI・全世界株式インデックスファンドと同じベンチマークを用いていますが、小型株を含む多くの銘柄に分散投資でき、純資産総額がより大きいことが特徴です。
なおこちらの商品は、バンガード・トータル・ワールド・ストックETFというマザーファンドを通じて運用されます。有名なETFを気軽に積み立て購入できるという魅力がありますが、信託報酬は先ほど紹介した2商品より高く設定されています。
先進国株式でおすすめのインデックスファンド
インデックスファンドのうち、相対的に経済が安定しているとされる先進国の株式を対象としたものを「先進国株式」と呼びます。おすすめのインデックスファンドには、次の2つのものがあります。
eMAXIS Slim 先進国株式
項目 | 内容 |
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基準価額 | 14,894円 |
純資産 | 1,559億4,300万円 |
信託報酬(税込) | 0.1023% |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
eMAXIS Slim 先進国株式は、先進国株式の株価指数である「MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)」と連動する投資成果を目指して運用を行う投資信託です。
ベンチマークのMSCIコクサイ・インデックスは、日本を除く先進国22ヵ国に上場する大・中型株を構成銘柄としており、市場の時価総額の約85%をカバーしています。
日本の株式については既に別の投資信託などで投資しているという方は、この商品によって日本以外の先進国の株式全体に分散投資することができます。
ニッセイ 外国株式
項目 | 内容 |
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基準価額 | 19,714円 |
純資産 | 2,290億3,500万円 |
信託報酬(税込) | 0.1023% |
運用会社 | ニッセイアセットマネジメント |
ニッセイ 外国株式は、日本を除く主要先進国の株式に投資することにより、「MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果を目指す投資信託です。
先ほど紹介したeMAXIS Slim 先進国株式と同じく、MSCIコクサイ・インデックスをベンチマークとしたインデックスファンドです。購入することで、日本以外の先進国の株式全体に分散投資することができます。
またニッセイ 外国株式は、eMAXIS Slim 先進国株式と比較すると、純資産総額が大きいことが特徴です。信託報酬は同水準なので、最新の信託報酬水準を確認し、よりコストの低い方を選ぶのも良いでしょう。
新興国株式でおすすめのインデックスファンド
インデックスファンドには、より高いリターンを得るために、経済が発展途上にある国や地域の株式に投資するものがあり、「新興国株式」とよばれます。おすすめの新興国株式インデックスファンドとして、以下の2銘柄を紹介します。
eMAXIS Slim 新興国株式
項目 | 内容 |
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基準価額 | 12,310円 |
純資産 | 481億4,300万円 |
信託報酬(税込) | 0.187% |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
eMAXIS Slim 新興国株式は、全世界の新興国市場をカバーしている代表的な株価指数である「MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円換算ベース)」と連動する投資成果を目指して運用する投資信託です。
MSCIエマージング・マーケット・インデックスは2020年6月時点で、26カ国の大型株・中型株で構成されています。中でも、中国の企業の割合が約4割と高いことが特徴です。
なお、新興国株はリスクもありますが、長期的にはより高い成長が見込めるとされています。新興国への投資比率を自分で決めたいという方は、上手に活用して運用に取り入れてみましょう。
SBI新興国株式インデックス・ファンド
項目 | 内容 |
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基準価額 | 11,716円 |
純資産 | 72億4,000万円 |
信託報酬(税込) | 0.176% |
運用会社 | SBIアセットマネジメント |
SBI新興国株式インデックス・ファンドは、新興国の株式市場の動きを捉えることを目指し、「FTSEエマージング・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目標として運用を行う投資信託です。
FTSEエマージング・インデックスは、インドや中国などの新興国20カ国以上の大型株・中型株で構成される株価指数です。
なお、先ほどのMSCIエマージング・マーケット・インデックスとの違いとしては、韓国を新興国に分類していないことが挙げられます。韓国株を含めた投資信託を購入したい方は、MSCIエマージング・マーケット・インデックスなどの商品を選択すると良いでしょう。
債券や不動産(REIT)を組み込んだおすすめのバランス型インデックスファンド
バランス型のインデックスファンドとは、株式、債権、さらにオルタナティブと呼ばれる代替資産も含め、複数の資産を組み合わせた投資信託です。
一般的に、株式と債券は値動きが逆になることが多いとされています。また、不動産(REIT)やコモディティ(金や原油などの商品)を組み込んだインデックスファンドもあります。自分で複数の投資信託を選ばずとも、分散投資の効果を得られるのが特徴です。
ここでは、おすすめのバランス型インデックスファンドを紹介します。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
項目 | 内容 |
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基準価額 | 11,933円 |
純資産 | 738億4,000万円 |
信託報酬(税込) | 0.154% |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)とは、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リートおよび先進国リートという8つの資産に、それぞれ12.5%(8分の1)ずつの割合で均等に投資する投資信託です。
それぞれの資産のインデックスを平均した「合成インデックス」をベンチマークとした投資成績を目指すインデックスファンドです。
1つの投資信託を購入するだけで、世界中の代表的な投資資産に幅広く分散投資できるのが特徴で、少ない購入銘柄数で分散投資を行いたい方におすすめです。また、信託報酬もそれほど高くないので、積立投資にも適しています。
また、インデックスファンドではどのくらいの分配金がもらえるのか知りたい方は「インデックスファンドの分配金(配当金)とは?仕組みやいつもらえるのかを徹底解説!」をぜひ参考にしてください。
https://hedgefund-direct.net/column-test/indexfund-distribution
さらに、インデックスファンドの平均利回りがどのくらいか知りたい方は「インデックスファンドの平均利回りはどのくらい?仕組みや計算方法を解説!」をぜひ参考にしてください。
https://hedgefund-direct.net/column-test/indexfund-yield/
インデックスファンド以外におすすめの資産運用が知りたい方は?
ここまで見てきた通り、インデックスファンドは投資先によってさまざまなタイプのものがあります。また同じような投資先でも、どの運用会社の商品を購入するのかも決める必要があります。
一方で「投資先を考えるのは手間がかかるため、インデックスファンド以外におすすめの資産運用を知りたい」という方も少なくありません。
そんな方は、ぜひヘッジファンドダイレクトにご相談ください。ヘッジファンドダイレクトでは、投資のプロがあなたの投資目標に合わせて、インデックスファンド以外にもさまざまな金融商品を紹介しているので、理想的な資産運用を実現します。