投資信託の利回りとは?計算方法を紹介
投資信託の利回りとは、投資金額に対する収益の割合のことです。利回りが高い投資信託のことを「高利回りファンド」といい、利回りが10%を超える高利回りファンドも存在します。
利回りの計算式は「利回り=利益 ÷ 投資金額 ÷ 運用年数 × 100」で、「利益」「投資金額」「運用年数」に該当する数字さえわかれば簡単に計算できます。
例を挙げると、100万円で投資信託を購入し、1年後に5万円の利益を受け取った場合の利回りは、以下の計算式の結果5%になります。
5%(利回り)=5万円(利益)÷ 100万円(投資金額)÷ 1(運用年数)× 100
なお、利益の内訳を分解してより詳しく書くと、下記の計算式になります。
利回り=(売却損益+分配金-販売手数料-信託報酬-信託財産留保額-税金) ÷ 投資金額 ÷ 運用年数 × 100
売却損益は投資信託の売却時に得られる損益、分配金は基準価額に応じて投資家に支払われる金額を指します。また、販売手数料・信託報酬・信託財産留保額・税金は投資信託の購入・運用・売却時にかかる費用です。
項目 | 内容 |
---|---|
売却損益 | 投資信託の売却時に得られる損益 |
分配金 | 基準価額に応じて支払われる金額 |
販売手数料 | 購入時の手数料 |
信託報酬 | 運用費用 |
信託財産留保額 | 売却時にかかる費用 |
税金 | 売却時に利益が出た場合のみ払う費用 |
そもそも投資信託とは何か知りたい方は「【投資信託とは何か】初心者にもわかりやすく簡単に説明!」をぜひ参考にしてください。
https://hedgefund-direct.net/column-test/investment-trust/
投資信託の利回りと利率との違いは?
投資信託の利回りとよく混同されがちなのが「利率(クーポン)」です。投資信託の利回りは投資金額に対する収益の割合であり、利率は元本に対する利息の割合です。
なお、利率は債券や預金などに使用される用語であり、投資信託では利率という用語は使用されず、「分配金利回り」という用語が使用されます。
分配金利回り(利率)は「分配金利回り(利率)=分配金 ÷ 投資金額 × 100」の計算式で算出できます。分配金が1万円で投資金額が100万円の場合だと、分配金利回りは下記のように1%になります。
1%(分配金利回り)=1万円(分配金)÷ 100万円(投資金額)× 100
なお、投資信託は「分配金あり」「分配金なし」のどちらかを選ぶことができます。「分配金あり」を選んだ場合は、分配金を「再投資する」「再投資しない」を決められます。
投資信託の利回りと騰落率との違いは?
もう一つ、投資信託の利回りとよく混同されがちなものとして「騰落率」が挙げられます。
投資信託の騰落率とは、一定期間(3か月、6か月、1年など)における投資信託の基準価額の変動率です。
騰落率の計算式は「騰落率(%)=(当日の終値-前日の終値)÷ 前日の終値 × 100」で表されます。
例えば、基準価額が1万円の投資信託が、1年後に1.2万円に値上がりした場合の騰落率は、20%になります。
20%(騰落率)=(1.2万円-1万円)÷ 1万円 × 100
騰落率は、あくまで投資信託の基準価額の変動を表したものです。そのため投資信託を購入する際は、利回りと騰落率の両方を検討することが大切です。
投資信託の利回りの目安や平均値はどのくらい?
投資信託の利回りは商品によって大きく異なり、10%を超えるような高いものもあればマイナスのものもあります。そのため投資信託の利回りの平均値を出すのは難しいですが、目安としては6~8%を目指すと良いとされています。
ただし、利回り(リターン)が大きいということはリスクも大きくなる傾向があるため、投資信託を選ぶ際はリスクとリターンの両面を検討することが大切です。投資信託は元本が保証されないため、予想に反して値下がりになった場合は損失を被る恐れがあります。
投資信託のリスクを低く抑えるには3~6%の利回りを目指すのが現実的であり、一般的には利回りが低くなるほどリスクは低減します。
また、分散投資をすることもリスクの軽減につながりますので、複数のファンドに投資をすることをおすすめします。決して利回りだけに注目するのではなく、先ほど紹介した分配金利回りや騰落率などの指標もチェックして、総合的に検討することが大切です。
また、投資信託のあらゆるリスクを知っておきたい方は「【投資信託リスクの種類】リスク分散方法やリターンとの関係を解説!」をぜひ参考にしてください。
https://hedgefund-direct.net/column-test/investment-trust-risk/
投資信託以外で10%の利回りを目指したい方は?
ここまで見てきた通り、投資信託では6~8%程度の利回りを目指すのが一般的です。
しかし投資信託には数多くの種類があり、どれを選んだらよいのかわからないという方も少なくありません。また選ぶ商品の判断を誤ると、10%の利回りを出すのが難しくなる場合もあるでしょう。
そんな方は、ぜひヘッジファンドダイレクトにご相談ください。ヘッジファンドダイレクトでは、利回り10%超の実績のあるヘッジファンドでの資産運用を提案しているので、できるだけ高い利回りを目指したいというお客様のニーズ達成をサポートします。