貯金3,000万円でセミリタイアできる?
セミリタイアを考えている方の中には、貯金3,000万円でセミリタイアはできるの?と気になっている方もいるかもしれません。
近年「FIRE」というアーリーリタイアについての書籍が相次いで発売されていることもあり、人々のセミリタイアやアーリーリタイアに関する興味関心が高まっています。
結論としては、貯金が3,000万円あればセミリタイアをすることは可能です。実際に3,000万円を貯めてセミリタイア生活を送っている人は存在し、仕事のストレスから解放されて悠々自適の生活を送っています。
ただし、年齢や生活水準によっては貯金3,000万円では不足する場合があります。セミリタイア後の資金が不足すると、生活苦や老後資金の枯渇を招き、絶えずお金の心配をすることになってしまいます。これではセミリタイアをする恩恵を十分に受けられているとは言えないでしょう。
貯金3,000万円でセミリタイアを考える場合は、本当に貯金3,000万円で大丈夫なのかを慎重に検討しなければなりません。自分の年齢や生活水準を考慮したうえで、セミリタイアを決断しましょう。
また、そもそもセミリタイアとは何か、アーリーリタイアとの違いについて知りたい方は「セミリタイアに必要な資産や貯金はいくら?資産運用で効率良く貯めよう!」もぜひ参考にしてください。
https://hedgefund-direct.net/column-test/semi-tire/
貯金3,000万円でセミリタイアした場合のシミュレーション(50歳の場合)
貯金3,000万円でセミリタイアした場合の、保有資産総額のシミュレーションを見ていきましょう。ここでは50歳のタイミングで、貯金3,000万円でセミリタイアして働くのを完全にやめた(収入は0)と仮定します。
具体的な2つの例として、セミリタイア後の生活費が月15万円(年180万円)の場合と、月20万円(年240万円)の場合で比較して紹介します。
年齢 | 生活費月15万円の場合の保有資産総額 | 生活費月20万円の場合の保有資産総額 |
---|---|---|
50歳 | 3,000万円 | 3,000万円 |
51歳 | 2820万円 | 2760万円 |
52歳 | 2640万円 | 2520万円 |
53歳 | 2460万円 | 2280万円 |
54歳 | 2280万円 | 2040万円 |
55歳 | 2100万円 | 1800万円 |
56歳 | 1920万円 | 1560万円 |
57歳 | 1740万円 | 1320万円 |
58歳 | 1560万円 | 1080万円 |
59歳 | 1380万円 | 840万円 |
60歳 | 1200万円 | 600万円 |
61歳 | 1120万円 | 360万円 |
62歳 | 940万円 | 120万円 |
63歳 | 560万円 | -120万円 |
64歳 | 380万円 | -360万円 |
65歳 | 200万円 | -600万円 |
上表を見て分かる通り、生活費が月20万円かかる人が50歳でセミリタイアすると、65歳までの生活費が600万円不足してしまいます。年金を受け取るまでの生活費が不足してしまうので、どうにか補填する方法を考えなければなりません。
ただし、これはセミリタイア後に全く働かずに収入が0円と仮定した場合のシミュレーションなので、セミリタイア後も収入を確保することで生活費の不足を補えます。
セミリタイア後の生活費を補う方法として、アルバイトや副業をする方法や、資産運用をして不労所得を得るという方法があります。
このように、セミリタイアを検討する際は自分の年齢を考慮して、いつまでにいくら貯めれば良いのかを必ず計算することが必要です。セミリタイア後の生活資金が不足する場合は、資産運用などの資金調達方法を検討しましょう。
貯金3,000万円でセミリタイアできる人の特徴
貯金3,000万円でセミリタイアできる人の特徴を見ていきます。同じ3,000万円という貯金額でも、その人が置かれている状況によってセミリタイアに適しているかそうでないかが別れていきます。
30代もしくは50代である
30代もしくは50代の方は、貯金3,000万円でセミリタイアをすることが可能です。
30代で3,000万円の貯金があれば、自由なスタイルで働きながら生活を送れます。仮にセミリタイア後に資金が不足してしまった場合でも、30代であれば再就職先は見つかる可能が高いです。
また先ほどのシミュレーションでわかったように、50代の方は貯金3,000万円があればセミリタイアをして働かないことも可能です。50代になると年金の受給年齢まであとわすかなので、年金受給までの資金が不足する場合は、資産運用などで不足分を補いましょう。
一方で40代の方は、貯金3,000万円でセミリタイアをするのは難しいです。40代は年金受給までの年数があるので、生活費が不足する恐れがあります。さらに、年齢的に再就職が難しくなり始める時期でもあり、貯金3,000万円でセミリタイアをするのはリスクが高いです。
車や家など大きな買い物をする予定がない
車や家など大きな買い物をする予定がない方はセミリタイアがしやすいです。車を購入するとローンの返済やガソリン代、車検や駐車場代などの維持費・固定費がかかり家計を圧迫します。
同様に、家を購入すると住宅ローンの返済が必要になるため、セミリタイアが遠のいてしまいます。逆に言えば、独身の方でマイホームの購入予定がない方はセミリタイアがしやすいと言えます。
生活費を節約できる
生活費を節約できる人はセミリタイアに成功する傾向があります。一般的にセミリタイアをすると収入が減少するため、生活費を切り詰めて質素に暮らすことが求められます。無駄遣いできない場合も多く、物欲を抑えられない方はセミリタイアに向いていません。
具体的には、家賃や食費、交際費などを毎月計算して無駄な出費をなくすことで、セミリタイア後に必要な生活費を低く抑えられます。どの程度節約できるかを計算したうえで、セミリタイアが可能であるかを見極めましょう。
貯金3,000万円でセミリタイアする際の注意点
貯金3,000万円でセミリタイアする際の注意点を紹介します。セミリタイアは人生における大きな決断の1つなので、以下のことにも留意して慎重に判断するようにしましょう。
家族構成によっては余裕がない
家族構成によっては、貯金3,000万円でセミリタイアをすると生活に余裕がなくなる場合があります。子供がいる家庭で子育ての真っ最中である場合は、生活費や教育費などの出費がかさみますので、セミリタイアをしても大丈夫かを慎重に検討しましょう。
セミリタイアをすると節約生活を余儀なくされるため、自分だけでなく家族全員が節約生活ができるのかを確認しておくことが大切です。結婚をしている方は自分一人でセミリタイアを決めるのではなく、パートナーともよく相談してから決めるようにしましょう。
生活に余裕がなくなると家庭の雰囲気が悪くなり、イライラして夫婦喧嘩が増えるなどプライベートにも悪影響が発生することがあります。セミリタイアをする場合は、あらゆることを想定しておくことが大切です。
厚生年金の受給開始年齢が65歳になる
貯金3,000万円でセミリタイアをする際には、厚生年金の受給開始年齢が、2025年に65歳まで引き上げられることに注意しましょう。
厚生年金の受給開始年齢の引き上げについては、第4回社会保障審議会年金部会の支給開始年齢についてをぜひ参考にしてください。
また平成29年8月1日から老齢年金を受け取るために必要な資格期間が25年から10年に短縮されています。厚生年金も10年基準が適用されるため、厚生年金を受給するためには最低10年は働くことが必要です。
貯金3,000万円だと65歳までの生活費が不足する場合がありますので、生活費が不足しないかを事前に計算しておくことが必要です。
セミリタイア後の生活費を計算してみた結果、65歳までの生活費が不足することが明らかになった場合は、不足分をどのような方法で補うのかを考えましょう。
できれば不労所得は必要
貯金3,000万円でセミリタイアをすることは可能ですが、不労所得があると安心してセミリタイア生活を送れます。セミリタイアを検討する場合は、どのような方法で不労所得を得るかを検討すると良いでしょう。
今や銀行の普通預金の利子は0.001%であるため、3,000万円を銀行に預けても1年間でわずか300円しか増えない計算です。
一方で、利回り3%を目指して3,000万円を運用すれば、年間で90万円の不労所得が得られます。このように貯金3,000万円でセミリタイアしたい方は、銀行の普通預金ではなく、少しでも利回りが高い資産運用をした方が、将来の安心した暮らしを手に入れられるでしょう。
また、セミリタイアをして失敗したと感じる理由や良くあるパターンについて知りたい方は「【セミリタイアの失敗例】失敗しないための3つのポイント!」もぜひ参考にしてください。
https://hedgefund-direct.net/column-test/semi-tire-failure/
貯金3,000万円でセミリタイアしたい方におすすめの資産運用
ここまで見てきた通り、貯金が3,000万円あればセミリタイアすることは可能です。ただし、家族構成や生活水準などにより必要金額は変動するため、安定したセミリタイア生活を送るには資産運用で不労収入を作ることが欠かせません。
「実際に資産運用を始めてセミリタイアしたいけれど、何から運用をしたらよいかわからない」と悩んでいる方もいることでしょう。
そんな方は、ぜひヘッジファンドダイレクトにご相談ください。ヘッジファンドダイレクトでは、お客様のニーズに合致した理想的な商品を紹介しているので、貯金3,000万円でセミリタイアする上で必要な資産運用をサポートします。