なぜ人気なのか?日本と海外の人気ファンドの徹底比較

 日本で販売されている投資信託が何本存在するかご存じでしょうか?
投資信託協会のまとめた最新の7月末時点では、株式投信と公社債投信の合計が5,931本というデータでした。一方、世界中のファンドの総数は約10万本と言われています。

 今回は2020年7月の資金流入ランキングをもとに、日本と海外の人気ファンドを見ながらその背景を比較していきます。

目次

日本の人気ファンド

 日本経済新聞の公表データを用いて、先月最も資金流入の多かったファンドを10位までまとめました。
 世界の成長株式で運用するファンドが多くランクインしておりますが、7月に新しく運用開始されたファンドが4つもランクインしています。

日本経済新聞記事から作成

 これは、日本で最も人気になりやすいファンドは長期間優れた運用実績を残しているファンドではなく、証券会社や銀行といった販売会社が販売しやすいファンドであることを示しているといえます。

 このような問題意識は金融審議会市場ワーキンググループ(WG)でも低減されており、例えば投資信託を購入する際の手数料負担を比較しやすくする共通ルールの導入などが提案されています。

日経新聞は6月29日の記事において下記の様に指摘しています。

 投信では販売手数料がゼロ(ノーロード)の商品も増えてきているものの、大手証券で平均2%台半ば~3%強、メガバンクや地方銀行で1%台後半~2%台前半の手数料率が主流だ。銀行での貯蓄型保険や投信の販売は四半期末ごとに伸びる傾向があり、金融機関側には販売手数料を目当てに次々と新規商品を勧める慣行がなお残る。(投信・保険、リスク透明化 金融庁提案)

海外の人気ファンド

 NISA制度の手本であるISAを導入し、金融においては日本よりはるかに進んでいる英国で30万人以上に投資サービスを提供するインタラクティブ・インベスターの調査によると、7月の人気上位ファンドは以下のようになっています。

Interactive Investor記事から作成

 6位と9位のバンガード社のファンドはパッシブ運用ですが、他の8ファンドは全てアクティブに運用されています。

 中でも、ベイリー・ギフォードの運用するファンドが6本ランクインしています。ベイリー・ギフォードは100年以上の歴史を持ち、26兆円以上の資産を運用する巨大な運用会社です。多くの年金基金も運用先に選定しており、規模と経験を武器に様々なファンドを運営しています。

 また、1位のファンドスミス・エクイティは運用開始から平均18%という年率リターンを上げています。その実績を評価され、昨年から1位の座を譲っていません。

 10ファンドともに長期の運用実績があり、実績をもとに投資対象を選んでいる投資家の行動が見えてきます。

日本と海外の人気ファンドの違いとその背景

 海外の人気ファンドは10本全て長期の運用実績があるものでしたが、日本の人気ファンドは10本中4本が新規ファンドでした。
『投資助言会社って何?銀行・証券会社との比較』でも書きましたが、日本の販売会社は手数料を稼ぐためにファンドを販売する必要があります。テーマ性の強い新しいファンドの方が販売は行いやすいため、既に保有している成績の良いファンドを新ファンドに乗り換えるという事例が見られるようです。

 海外では実績を残した優良ファンドに素直に資金が集まりますが、日本の優秀なファンドは売却され資金が流出しやすいため、長期の運用実績を持つファンドが育ちにくいという問題点があるといえます。

日本で良い投資信託を見つける方法は

 上述の背景を持つ日本では良いファンドに投資することはできないかというと、一概にそうとも言えません。何も考えず販売会社からの提案に全て乗ってしまうと結果を出すことも難しいかと思いますが、過去の実績や相場状況と照らし合わせて自分が納得できるファンドであれば投資する価値は十分にあると思います。

日本にも優秀なファンドはある

海外の優秀なファンドに投資する方法は

 とはいえ、ここまで読んでいただいた方なら海外のファンドに投資してみたいと考えられる方も多いと思います。海外の優秀なファンドに投資する方法を3つご紹介します。

① 海外の運用会社と直接交渉する

 こちらは、一番難易度の高い方法です。投資したい旨を海外の運用会社に直接伝え、許可が出たら申し込み書類や送金手続きを完了すれば運用することが可能になります。
一個人からの申し込みは受付けない運用会社が多いことと、基本的に英語でのやり取りになることから、ハードルはかなり高いといえます。

② 日本の証券会社を通して投資する

 海外のファンドを日本の投資信託形式に仕立てたものを、日本の証券会社から投資する方法です。手続きが簡単なことがメリットですが、この形での投資を可能にすると回転売買が行われる可能性が高まり、ファンド側のデメリットも大きいためなかなか魅力的な商品がないという点が難点です。

③ 中立的な専門家である投資助言会社を利用して投資する

 ファンド側から手数料を受け取っていない投資助言会社であれば、中立な立場から優秀なファンドを紹介することが可能です。②の場合は海外のファンドを日本で販売できるようにする際にコストがかかってしまいますが、助言会社であればそういった無駄なコストを中抜きすることができます。

ヘッジファンドダイレクト株式会社より

おわりに

 日本と海外の人気ファンドを比較することで、その背景にある回転売買といった問題点が浮き彫りになりました。国内だけでなく、海外にも知見を拡げて少しでも良い運用ができる助けになれば幸いです。

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