香港での投資が注目されている!
世の中にはさまざまな資産運用方法が溢れていますが、一部の投資家の間は香港での投資が注目されていることをご存じでしょうか。
香港は世界的に有名な証券会社であるHSBC香港なども有する、アジアを代表するオフショア地域です。オフショア地域とは税金がかからない地域のことを指し「タックスヘイブン(租税回避地)」とも呼ばれています。
世界には40か所以上ものオフショア地域があり、アジアでは今回ご紹介する香港や、シンガポールがそれにあたります。オフショア地域であること以外にも香港での投資はさまざまなメリットがありますので、今回は順を追って解説していきます。
香港で投資するメリット
日本に最も近いオフショア地域
香港は、日本に最も近いオフショア地域です。東京からであれば4時間程度で到着できることもあり、他のオフショア地域に比べて比較的手軽に行くことができます。
オフショア取引を行う上で、どうしても最初は現地の金融機関で口座開設をする必要があるため、日本から近いことはやはり大きなメリットです。
世界中の金融商品が集まっている
18~19世紀、当時の金融先進国であるイギリスが統治していたことをきっかけに、香港はアジアの金融センターとしての歴史を歩み始めました。その後、中国に返還された後も、アジア各国に向けた資金調達の場としてより存在感を強めてきました。
金融市場での香港の成長を支えているのは「税率が低い」「行政規制が少ない」「香港ドルが堅調」であることが背景にあると考えられます。
現在の香港は、ニューヨーク、ロンドンに並ぶ世界三大金融市場の一つとして、非常に重要な国際金融拠点となっています。その結果、香港には世界中の金融商品が集まる格好となっています。
分散投資の1つとして有効
世界的に見て、日本から投資できる商品の種類はあまり多いとは言えません。また、異なる投資商品に分散投資したとしても、結局同じような値動きをして結果的に分散投資になっていなかったという事例もよく見られます。
しかし、香港には世界中の金融商品が集まってくるため種類が多く、また商品の質も高い傾向にあります。そのため香港への投資は、投資の世界でよく言われる「分散投資」を行うにはもってこいの市場と言えます。
また、昨今においては日本経済が決して好調ではないため、日本経済自体が大ゴケするリスク(円のみで運用するリスク)の対策として、香港に代表されるオフショア投資は有効です。
オフショア投資自体を一つの分散投資、運用手法としてポートフォリオに加えることを検討してみても良いでしょう。
分散投資について詳しく知りたい方は「分散投資とは?資産運用における意味やメリットをわかりやすく解説!」も参考にしてください。
https://hedgefund-direct.net/column-test/diversified-investment/
手数料が無料の商品も多い
香港市場においては、販売手数料が無料の金融商品も多くあります。もちろんすべての金融商品の手数料が無料というわけではないですが、日本に比べて良心的な手数料率の商品が多いです。
手数料に関しては、香港市場やオフショア市場が良心的な金額設定であるというよりも、日本の金融商品の手数料が高すぎると言った方が正しいでしょう。
最近は日本でもノーロード(販売手数料がかからない)の投資信託などが出てきましたが、それでも依然として日本市場では販売手数料が非常に高く、数年間運用しても手数料分の金額を取り戻すだけというようなケースもあります。
長期投資が前提となっている金融商品が多い
香港においては長期投資を行うことが主流になっています。日本では販売手数料が金融機関の大きな収益となっていることから、短期的なテーマ型の商品が開発される傾向にあります。
テーマ型の商品とは、例えばITや環境など、その時代に応じて短期的に勢いがありそうなテーマを元に作られた商品のことです。これらの商品は短期的な視点で運用することが前提となっています。
一方で香港の市場においては、短くても5年、長いものだと30年の運用を前提としており、老後資金や相続目的など、長期的な視点で運用を行っていくケースがほとんどです。
また、長期投資は複利効果によってさらなる収益増が見込めるのも魅力です。日本では「毎月分配型」のように配当金をこまめに出していく商品が消費者に好まれがちです。しかしこの分配金には税金がかかってしまうので、せっかく増やした資産が目減りしてしまいます。
一方で香港の長期投資では、分配金を再投資する分配金再投資型が主流です。分配金を出さないことで元手の資金は雪だるま式に増えていくので、長期的な複利運用する上では後々の運用成果に大きく影響してきます。
複利運用について詳しく知りたい方は「複利運用とは?計算式や単利との違い、積立シミュレーションを紹介!」も参考にしてください。
https://hedgefund-direct.net/column-test/compound-interest/
香港で投資するデメリット
金融商品の説明がすべて英語になる
香港には世界中からさまざまな商品が集まっているため、その内容や説明ついては基本的に現地の言語(主に英語)になります。金融商品という性質上、どうしても細かい表現や専門用語が出てくるので、金融用語や特有の言い回しへの慣れや勉強が必要になってきます。
「自分で言語の勉強までして商品を選ぶのは難しい」という方は、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)やヘッジファンドと契約し、商品購入を仲介してもらうこともできます。
いずれも金融商品に詳しく、安定的な収益を出すサポートをしてくれるのでおすすめのサービスです。
カントリーリスクがある
あまり聞いたことがない言葉かもしれませんが、オフショア取引を行う上で一番注意しておきたいのは「カントリーリスク」です。
読んで字のごとく国そのもののリスクのことを指しますが、具体的に言えば「オフショア地域(香港)そのものに政情不安や経済不安があれば、保有している口座に影響が出る」リスクを指します。
今は税率が軽減されている香港ですが、今後もその状況が永遠に続くとは限りませんし、状況によっては口座が凍結されてしまうリスクもあります。
個人口座が凍結されるような事態になることはあまりないかもしれませんが、少なくとも日本とは違うルールで動いている金融市場なので、その国独自のリスクがあることは把握しておきましょう。
詐欺案件も多い
投資商品はどこの国でも玉石混合で、中には詐欺的な案件も存在します。日本では金融庁が金融商品に対して目を光らせており、詐欺商品や疑わしい表記がなされている金融商品は相当少なくなっていると言えます。
一方でオフショア市場においては、良くも悪くも世界中のさまざまな商品が存在します。投資の世界では自己責任が原則であり、商品の良し悪しを見極める判断力はある程度必要になってきます。
中には、日本では高リスク商品だとされている仮想通貨関連の商品も多数ありますし、最近では新型コロナウィルスに絡めた投資商品で詐欺も発生しているようです。
もちろんそのような商品ばかりではありませんが、香港市場での商品ごとの利回り相場やメジャーな投資先など、ある程度の金融知識は持ち合わせておき、詐欺商品を購入してしまわないようにしましょう。
香港では売却益や配当に税金がかからないって本当?
香港はタックスヘイブンの地域となっており、利子や配当、キャピタルゲインに対する課税率が非常に低く設定されています。
タックスヘイブンは直訳すると「税の避難所」という意味であり、税金を安くすることで富裕層を呼び込み、地域経済を活性化させる目的でこのような税制が設定されました。
日本では基本的に利子や配当、キャピタルゲインに約20%が課税されますが、香港で投資を行った場合はこれらが非課税になりますので、タックスヘイブンの効果は非常に大きいものになります。
しかしこのような非課税の恩恵を受けられるのは、基本的に香港在住の投資家が利益を出した場合に限定されます。つまり日本に住みながら香港への投資で利子や配当を受けたとしても、日本国内での利子・配当所得として、日本の税率が課税される点に注意しましょう。また金融商品の売買を行った場合は20%の譲渡所得が課せられます。
香港への投資を考えている方は?
ここまで見てきた通り、香港への投資は手数料の安さや扱う金融商品の豊富さなど、さまざまなメリットがあることがわかります。国際分散投資をする上で重要な投資先であることは明らかです。
一方で「香港への投資に興味はあるが、説明が英語だから不安だし詐欺に遭うのが怖い」と購入をためらっている方もいることでしょう。
ヘッジファンドダイレクトなら、香港に口座を開かなくとも、世界のトップクラスのヘッジファンドへ直接投資を2000万円からアドバイス可能です。日本では見ること長いような実績を持ったファンドに投資をされたい方はぜひご相談ください。