10億円あればプライベートバンクで運用できる?
10億円あれば、プライベートバンクで資産運用することは十分可能です。日本では、主に外資系と日系の金融機関がプライベートバンクを提供しています。
例えば、プライベートバンキングに定評があるスイス系のUBS証券では、最低預入金額は2億円です。また日系の三菱UFJモルガン・スタンレーPB証券では、最低預入金額を1億円に設定しています。
このように10億円の資産があれば、ほとんどのプライベートバンクで運用することができます。
10億円以上の純資産が運用条件のプライベートバンクがある?
プライベートバンクの中には、純資産が10億円以上を運用条件にしている金融機関があります。代表例としては、国内初の本格的プライベートバンキング会社「みずほプライベートウェルスマネジメント」が挙げられます。
みずほプライベートウェルスマネジメントでは、オーダーメイドを基本コンセプトとした総合的なコンサルティングサービスが受けられます。サービス内容は金融に限らず、非金融サービスにも及びます。
具体的には不動産や保険、オフショア商品といった金融サービスはもちろん、絵画や高級車の紹介やコンシェルジュサービスなど、あらゆるジャンルのサービスと業務提携を結び、投資家の多種多様なニーズに応えてくれます。
他にも、健康面での相談や子供の教育といった家族に関するサービスから、事業継承などのビジネス上のアドバイスまで受けることができます。
10億円をプライベートバンクで運用する資産増加シミュレーション
それでは、10億円の資産をプライベートバンクで運用した場合の資産増加シミュレーションをしてみましょう。
10億円の資産をそれぞれ3%、5%、7%、10%の利回りのプライベートバンクに預けたときに、1年後、3年後、5年後、10年後、20年後にどのように資産が増えていくのか解説します。
利回り | 1年後 | 3年後 | 5年後 | 10年後 | 20年後 |
---|---|---|---|---|---|
3% | 10.3 | 10.93 | 11.59 | 13.44 | 18.06 |
5% | 10.5 | 11.58 | 12.76 | 16.29 | 26.53 |
7% | 10.7 | 12.25 | 14.03 | 19.67 | 38.70 |
10% | 11 | 13.31 | 16.11 | 25.94 | 67.27 |
例えば、10億円を利回り3%で運用した場合、3年後には10.93億円と1億円近くの資産が増えます。10年後には増加資産が3億円以上になります。
一方で利回り5%で運用した場合、5年で3億円弱の資産が増えます。10年後には16.29億と1.6倍以上に増え、20年後には26.53億円と2.6倍以上になります。
このように10億円という大金を運用すれば、たとえ3%や5%という利回りでも、数年で数億円単位もの資産を増やすことができます。
また、プライベートバンクの利回りについて詳しく知りたい方は「プライベートバンクの利回りはどのくらい?日本、シンガポール、スイスで徹底比較!」も参考にしてください。
https://hedgefund-direct.net/column-test/private-yield/
10億円をプライベートバンクで運用するときの注意点
利回り以外の付加サービスにも注目する
プライベートバンクを選ぶ際には、利回り以外にもどのような付加サービスがあるのかにも注目しましょう。
例えばプライベートバンクでは、相続税対策や事業継承の相談サービスも受けられます。日本の相続税は世界に比べて非常に高く、最も高い税率は55%です。つまり相続資産の半分以上を納める必要があります。
プライベートバンクの中には生命保険を扱う金融機関が数多くあるので、相続税対策に有効です。また、不動産を購入することで相続税を抑えることもできます。
つまり保険や不動産、現金などを一元化して管理してくれるプライベートバンクを活用することで、相続税対策にも役立ちます。このようにプライベートバンクを選ぶ際には、付加サービスにも注目してみると良いでしょう。
担当者からの情報は適度に取り入れ鵜呑みしない
10億円の資産をプライベートバンクに預けると、担当者は市況動向や今後市況に影響するであろうイベント情報、ハイリスクハイリターンの金融商品の情報など、さまざまな投資情報を提供してくれます。しかし、そのような情報に振り回されるのは避けましょう。
特に、プライベートバンクで扱う商品は手数料が高めのものが多いです。本当に商品が優れているので勧めているのか、営業成績がほしくて勧めてきているのか見極めが必要です。
たくさんの情報の中から適度に取り入れることが重要であり、相手がプロだからといって鵜呑みにしすぎないようにしましょう。担当者の言うことを全てを鵜呑みにしてしまうと、大切な資産を失うことにもなりかねません。
10億円をプライベートバンクより高い利回りで運用したい方は?
ここまで見てきた通り、プライベートバンクは資産運用だけではなく、相続税対策やビジネス上のアドバイスなど、投資家のさまざまなニーズに応える金融商品です。
一方で多額の投資金を前提としているため、目標とする利回りは5%程度と低めに設定されています。「資産運用以外のニーズに応えてくれるのは良いけれど、やはり高い利回りで運用したい」という人も少なくありません。
そんな方は、ぜひヘッジファンドダイレクトにご相談ください。ヘッジファンドダイレクトでは、あなたの投資目標やニーズに合致した理想的な金融商品を紹介しているので、納得できる資産運用をサポートします。