比較的安全な資産運用7選|一番安全な資産運用は?
資産運用の方法はさまざまありますが、金融商品によってリスクが異なります。
一般的にリスクとリターンは比例関係にあり、低リスクの金融商品は高利回りは期待できないものの、資産運用の安全性は向上します。そのため、安全性を重視した資産運用をしたい場合は、低リスク低リターンの金融商品が向いています。
そこで今回は、低リスクで安全性が比較的高い資産運用の方法を紹介します。資産運用のリスクが低い金融商品や活用できる年金制度には以下のようなものがあります。
iDeCo
iDeCo(イデコ)は国民の投資意欲を促進させ、老後資金の不足を補うことを目的に国が創設した私的年金制度です。iDeCoの制度を利用すると、節税しながら老後資金の形成を目指せ、60歳以降になると老齢給付金を受給できます。
なお、iDeCoの制度を利用できる金融商品は限定されており、定期預金や保険などの元本確保型商品と、安全性が比較的高い投資信託に限られます。いずれも低リスクの金融商品であり、月額5,000円から始められるので参入のハードルも低いです。
また、節税効果が得られることがiDeCoのメリットです。毎月拠出する掛金は全額所得控除になり、通常だと一律20.315%の税金がかかる利息や運用益も非課税になります。
○ iDeCo(イデコ)は、自分が拠出した掛金を、自分で運用し、資産を形成する年金制度です。掛金を60歳になるまで拠出し、60歳以降に老齢給付金を受け取ることができます。
※60歳になるまで、原則として資産を引き出すことはできません。
○ 基本的に20歳以上60歳未満の全ての方(※)が加入でき、多くの国民の皆様に、より豊かな老後の生活を送っていただくための資産形成方法のひとつとして位置づけられています。
つみたてNISA
つみたてNISA(ニーサ)はiDeCoと同様に、国民の投資意欲を促進させることを目的に国が創設した非課税制度です。最長20年間にわたって年間40万円までの投資が非課税になり、節税しながらコツコツと資産を増やしていくための制度です。
なお、つみたてNISAの制度を利用して資産運用できる金融商品は、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限られており、いずれも比較的低リスクです。
毎月の積立は最低100円から始められるので、つみたてNISAはこれから資産運用を始めてみたい投資の初心者に向いています。
国債
国債は、国が資金を調達するために発行する債券であり、借用証書のようなものです。国債を購入すると定期的に利子を受け取れ、元本は満期になると償還されます。
日本国が発行する日本国債は、国がデフォルトしない限り元本が保証されるため安全性が高く、低リスクで資産運用をしたい人に適します。
なお、個人向け国債は個人だけが購入でき、最低購入金額は1万円です。1万円から始められるので購入のハードルは低く、ネットバンクでも手数料無料で気軽に購入できます。
また、個人向け国債は最低保証金利が設定されています。金利は0.05%よりも低くなることはなく、年利0.001%の普通預金に預けるよりも好条件で資産運用できます。
一般の利付国債の購入最低額面金額が5万円であるのに対し、個人向け国債については、個人の方が購入しやすいよう、購入最低額面金額を1万円としています。
国債について詳しく知りたい方は「国債投資とは?メリットやデメリット・リスク、期待利回りをわかりやすく紹介!」をぜひ参考にしてください。
https://hedgefund-direct.net/column-test/government-bonds/
投資信託(インデックスファンド)
投資信託は、投資家から集めた資金をファンドマネージャーが債券や株式などで運用し、運用に成功すると分配金を受け取れます。投資信託はネットバンクやネット証券で100円~の低額で購入できるので、金融商品の中では購入ハードルは低いです。
なお、投資信託は大きく分けてインデックスファンドとアクティブファンドがあります。アクティブファンドはハイリスク・ハイリターンですが、インデックスファンドは比較的低リスクです。
またインデックスファンドは、東証株価指数などのベンチマークに連動した値動きをするので、投資の勉強をしたい初心者にも向いています。
投資信託についてさらに詳しく知りたい方は「【投資信託とは何か】仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく簡単に説明!」もぜひ参考にしてください。
https://hedgefund-direct.net/column-test/investment-trust/
ETF
ETFは上場投資信託のことであり、証券取引所に上場している投資信託です。一般の投資信託は証券取引所には上場しておらず、この点がETFと一般の投資信託との違いになります。
ETFは証券取引所に上場しているため、株を購入するのと同じようにリアルタイムで購入できます。一般の投資信託は1日1回までしか売買できませんが、ETFはネット証券を利用するとリアルタイムで何度でも売買できます。
なお、ほとんどのETFはインデックスファンドであり、日経平均株価や東証株価指数などのベンチマークに連動した値動きをします。インデックスファンドであるためリスクは低く、安全性は比較的高いと言えるでしょう。
REIT
REIT(リート)は、不動産投資信託のことです。投資家から集めた資金で不動産投資を行い、利益が出たら投資家に分配されます。
大金を出してマンションやアパートなどの収益物件を購入しなくても、100円~の低額の資金で不動産投資ができることがREITのメリットです。
なお、REITは他の金融商品と同様に元本や利回りの保証はなく、不動産に特有の地震や火災などによるリスクがあります。しかし、大金を出して実物の不動産を購入する場合と比べるとリスクは低く、手軽に不動産投資による資産運用を始めたい人に向いています。
ロボアドバイザー
ロボアドバイザー(ロボアド)は、人間に代わってAI(人工知能)が自動的に資産運用してくれる新しい形態の金融サービスです。手間を掛けずに資産運用をしたい人に向いており、最低資金は1,000円~10,000円程度で購入ハードルも低く気軽に始められます。
ロボアドバイザーの投資対象は運営会社によって異なりますが、海外上場投資信託(ETF)や国内投資信託が中心なので、安全性は比較的高いと言えます。
またロボアドバイザーでは、投資家のリスク許容度に応じてAIが最適な金融商品を選んでくれます。そのため、事前に希望すると安全性を重視した資産運用をすることが可能です。
なお、他の資産運用方法について詳しく知りたい方は「資産運用とは?投資種類の比較一覧!運用方法ごとの商品特徴をわかりやすく簡単に解説!」をぜひ参考にしてください。
https://hedgefund-direct.net/column-test/asset-management/
安全な資産運用をする上での注意点
安全といえどもリスクは0ではない
ここまで、安全性が比較的高い金融商品を紹介してきましたが、あらゆる金融商品にはリスクはつきもので、資産運用のリスクをゼロにすることはできません。そのため、この記事で紹介した金融商品で資産運用をしても、元本割れを起こすことがあります。
例えば個人向け国債は安全性が極めて高く、元本割れを起こすことはほぼありませんが、国家が破綻すると価値がなくなってしまいます。定期預金や普通預金も預金保険制度で元本と利息の一部は保証されますが、1,000万円を超える分は保証されません。
また、できるだけリスクを抑えた運用方法が知りたい方は「【ローリスク・低リスクで資産運用】リスクの少ない投資をする上で必要な心構え」をぜひ参考にしてください。
リスクを取らないとリターンは大きくならない
資産運用をする際は、ある程度のリスクを取らないと、資産を大きく増やすことはできません。例えば、100万円で個人向け国債を購入しても年利は0.05%(※)なので、1年間でつく利子はわずか500円です。
(※)財務省「現在募集中の個人向け国債・新窓販国債」
一方、100万円を年利10%の金融商品で運用すると1年後には110万円に増え、個人向け国債との差は歴然です。このように資産を大きく増やすには、ある程度のリスクは許容して高いリターンを狙うことも必要になってきます。
安全な資産運用だけでなく高利回りの投資も検討したい方は?
ここまで見てきた通り、比較的安全な資産運用の方法はいくつかあります。一方でリスクが少ない分、株式投資や投資信託への投資と比較してリターンも少ないことが特徴です。
そのため「安全な資産運用だけでなく、ある程度のリターンも狙える高利回りな投資も検討してみたい」と考える方もいるでしょう。そんな方は、ぜひヘッジファンドダイレクトにご相談ください。
ヘッジファンドダイレクトでは、相場下落時にも高い利回りが実現できるように、さまざまな金融商品を組み合わせて運用するヘッジファンドを紹介しているので、高利回りで運用したいというあなたのニーズにも応えられるでしょう。