貯金3億円あれば資産運用だけで生活できる
貯金が3億円ある人は、資産運用だけで生活することができます。元本が3億円だと、3%の利回りで運用するだけで年間900万円の収益が出るので、それだけでエリートサラリーマン並の余裕のある生活が送れます。
なお、貯金3億円を銀行に預けていても利息は年率0.001%程度なので、年間でわずか3,000円の利息にしかなりません。このように、銀行に3億円を預けていても資産形成にはほとんど寄与してくれません。
さらに日銀はマイナス金利政策を続けており、普通預金と定期預金の金利は下がったままです。インフレ目標として「年2%の物価上昇」を政府が掲げていることを考えると、資産を銀行に預けているだけではむしろ「インフレ負け」している状態になります。
一方で、資産運用をすれば1~10%程度の利回りが期待できるので、3億円の資産を効率的に増やしたい方は資産運用をすべきです。
貯金3億円での資産運用シミュレーション
それでは、貯金3億円を資産運用すると、どのように資産が増えるのかをシミュレーションしてみましょう。3億円を利息1%、3%、5%、10%のときにどのように増えるのか紹介します。
なお、今回は年1回の複利計算をするとして算出しています。
利回り | 1年後 | 3年後 | 5年後 | 10年後 | 20年後 |
---|---|---|---|---|---|
1% | 3億3,000円 | 3億9,000円 | 3億1万5,000円 | 3億3万円 | 3億6万円 |
3% | 3億900万円 | 3億2,782万円 | 3億4,778万円 | 4億317万円 | 5億4,183万円 |
5% | 3億1,500万円 | 3億4,729万円 | 3億8,288万円 | 4億8,867万円 | 7億9,599万円 |
10% | 3億3,000万円 | 3億9,930万円 | 4億8,315万円 | 7億7,812万円 | 20億1,825万円 |
3億円を3%で20年運用すると5億4,183万円(541,833,370円)になり、2億4,183万円(241,833,370円)の利益が出ます。なお、同じ条件で銀行預金(0.001%)で運用した場合の20年間の利息は、わずか6万円です。
上記からわかる通り資産運用と預金では、20年間で増やせる利息に約4,000倍もの差が生まれていることがわかります。
また、3億円を2倍に増やせるのは、3%の利回りの場合は24年後、5%の利回りの場合は15年後、10%の利回りの場合は8年後です。10%以上の高利回りの金融商品で運用すれば、10年以内で資産を2倍に増やせることがわかります。
また、運用金額が3億円以外の場合の資産運用シミュレーションについても知りたい方は、以下の表を参考にしてください。
※シミュレーションには運用によって発生するコストや税金は含まれていません。
貯金3億円を運用する際の3つの注意点
分散投資を心がける
貯金3億円を資産運用する場合は、複数の金融商品に分散して投資する「分散投資」を心がけることが大切です。分散投資をすることでリスクヘッジになり、ある金融商品の運用実績が芳しくなかった場合でも、他の金融商品の利益で穴埋めができます。
例えば「株式」「債券」「プライベートバンク」「ヘッジファンド」で運用していて、株式や債券で損失が出た場合でも、ヘッジファンドやプライベートバンクの利益で穴埋めができる可能性があります。
利回りだけでなくリスクにも注目する
資産運用にはリスクが伴うため、利回りだけでなくリスクにも着目することが必要です。例えば海外の不動産に投資する場合には、カントリーリスクや為替リスクがあります。そのため、政情不安や急激な円高などによって損失が発生する場合があります。
さらに、利回りが高くなるほどリスクも高くなる点には気をつけましょう。ハイリスク・ハイリターンの金融商品をポートフォリオに組み入れる場合は、債券などのローリスク・ローリターンの金融商品も組み合わせるとリスクヘッジになります。
投資詐欺には気をつける
最近では資産家を狙った投資詐欺が増えており、特に高齢の資産家は投資詐欺に注意が必要です。うまい儲け話にはくれぐれも注意して、騙されないように気をつけましょう。
しかし詐欺師は言葉巧みに話をするので、「自分は騙されない」と過信するのは禁物です。2020年には、外食大手「コロワイド」の会長が「M資金詐欺」に引っかかり、30億円を騙し取られました。優秀な経営者でも騙されることがあるので、くれぐれもご注意ください。
被害額は実に31億5000万円。武藤容疑者らは「2800億円の『基幹産業育成資金』を提供できる」などとウソを言って、交渉費や資金を保管する倉庫代などの名目で2017年9月から翌年12月までの間、10回に分けてカネを振り込ませたという。
貯金3億円の資産運用|ポートフォリオの組み方例
貯金3億円の資産運用におけるポートフォリオの組み方の一例として、株式:20%、債券:20%、プライベートバンク:30%、ヘッジファンド:30%という組み合わせが考えられます。それでは、貯金3億円の分散投資の対象となる金融商品を紹介します。
株式
株式投資の投資対象は日本株や外国株で、売買差益と配当金が収益になります。株式投資には自分自身で運用する他に、株式投信(投資信託)で運用するという方法もあります。利回りは銘柄によって違いがありますが、年間4~6%程度は見込めるでしょう。
ただし株式投資は、銘柄によってはハイリスク・ハイリターンになるので、リスクとリターンを考えて銘柄を選定することが大切です。ある特定の銘柄だけを投資対象にせず、複数の銘柄に分散投資することがリスクヘッジになります。
債券
債券投資の投資対象は国債や社債などで、中には債券ファンド(投資信託)で運用するという方法もあります。債券や債券ファンドはローリスク・ローリターンで、高利回りは期待できませんが、ポートフォリオに組み入れておくとリスクヘッジになります。
一般的に、日本の債券よりも外国の債券の方が利回りが高く、米国10年国債の利回りは1.5%程度です(2021年3月時点)。なお、債券の中では新興国国債や米国ハイ・イールド社債の利回りが高く、5.0%程度の利回りが期待できる商品もあります。
プライベートバンク
3億円の資産がある場合は、プライベートバンクで資産運用ができる可能性があります。プライベートバンクは銀行や証券会社が提供している富裕層向けの金融サービスで、専任の担当者が資産運用を代行してくれ、年間5~10%程度の利回りが期待できます。
プライベートバンクはスイス系企業や日系銀行、日系証券が運営しており、プライベートバンクの中には5~10億円以上の金融資産がないと利用できない場合があります。
最低預入金額はサービスによって異なるので、利用したいプライベートバンクの預入条件を確認しておきましょう。
プライベートバンクについて詳しく知りたい方は「プライベートバンクはいくらから利用できる?口座開設に必要な最低金額を紹介!」をぜひ参考にしてください。
ヘッジファンド
ヘッジファンドは、リスクヘッジをしながら高利回りを実現できる金融商品です。プロのファンドマネージャーが資産運用を行うことで、他の金融商品を上回る利回りが期待できます。
ヘッジファンドの中には平均利回りが10%を超えるものもあり、リスクを回避しながら高利回りで資産運用したい方には特におすすめです。
なお、ヘッジファンドは1,000万円が最低預入金額に設定されているケースが多く、誰でも購入できるわけではありません。預入条件が厳しい代わりに期待できる利回りが高いので、貯金3億円ある方はポートフォリオにヘッジファンドを入れることを検討してみましょう。
ヘッジファンドとは何か詳しく知りたい方は「ヘッジファンドとは何か簡単に解説!投資信託との意味の違いは?」をぜひ参考にしてください。
https://hedgefund-direct.net/column-test/hedge-fund/
貯金3億円の資産を高利回りで運用したい方は?
ここまで見てきた通り、貯金が3億円あれば株や債券、ヘッジファンドなどさまざまな金融商品に投資をすることが可能です。3%程度の低めの利回りで手堅く運用するだけで、生活には困らない程度の利益を出せるため、投資先は慎重に選ぶことが大切です。
一方で「さらに余裕のある暮らしをするために、3%以上の高利回りで運用したい」という方も少なくありません。
そんな方はぜひヘッジファンドダイレクトにご相談ください。ヘッジファンドダイレクトでは、どのような局面でも利益を狙える長期運用実績のある優良ヘッジファンドを紹介しているので、3億円を高利回りで運用する手助けをしてくれます。